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アナベル・エルナンデス メキシコ麻薬カルテルから懸賞金も命懸けの戦い! [社会]

アナベル・エルナンデスは、メキシコ人の

ジャーナリストで、母国メキシコの

麻薬カルテルの真相を暴いてきた不屈の

ジャーナリストとして、その活動を世界に

認められ、数々の賞を受賞してきました。

しかしその代償として、麻薬カルテルから

高額な懸賞金をかけられ、本人だけでなく

家族まで命を狙われる標的となってしまいました。

毎日いつどこで狙われるか分からない恐怖と

共に戦っており、世界一危険な場所でまさに

命懸けのジャーナリスト活動を行っている…

彼女をそうさせるものは一体何なのか?


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世界一危険な国で 麻薬カルテルと命懸けの戦い!




メキシコはジャーナリストにとって、戦争を

除けば世界でも1、2位を争うほど危険な国と

されています。

麻薬カルテルに関連した暴力が拡大するに

連れて、それを報道しようとする報道関係者

の間でも犠牲者が次々に出てしまいました。

毎年何人ものが誘拐され、殺害や行方不明と

なっています。新聞やテレビなどマスコミも

脅迫を受けマフィアに関連する報道を控える

ようになってしまいます。

まさに麻薬カルテル達のやりたい放題と

なっていたのです。


その中でアナベル・エルナンデス氏は、

1993年からメキシコ人ジャーナリストとして

の活動を始め、これまでにメキシコ国内での

不祥事や、麻薬組織絡みの売買や癒着を

数多く暴いてきました。

しかし彼女の存在は、裏社会で生きている

人間にとっては邪魔者以外の何者でもない

存在になっていました。


そしてエルナンデス氏は、2010年に

「麻薬大陸」と言う暴露本を出版します。

その本の内容は、国内最大の麻薬組織

「シナロア・カルテル」の実態や真相を暴露し、

メキシコでの当局や実業界、連邦警察の幹部

と麻薬カルテル組織犯罪との癒着ぶりを

詳しく紹介しているという代物です。


この暴露本の出版後、当時のカルデロン政権

の高官たちに死刑判決を受け、麻薬カルテル

からは高額懸賞金までかけられてしまいました。

さらに、

連邦警察のジェナーロ・ガルシア・ルナ元長官が、

カルデロン政権時代にエルナンデス氏を殺害

しようと計画していたのだそうです。

エルナンデス氏の本の中で、ルナ元長官が

「シナロア・カルテル」と麻薬マフィアと

結びつき、不正蓄財しているとして非難して

いたためだと見られています。


まさに麻薬カルテルとの関係を暴露されて

しまった政府関係者が、彼女を消そうとした

のです。


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アナベル・エルナンデス氏 活動の根源にあるもの




麻薬マフィアに関連する報道は自分の身を

危険にさらすリスクがあるにもかかわらず、

彼女はジャーナリズム精神を優先し、この

暴露本を命懸けで出版したのです。


出版後彼女と家族たちは、メキシコシティー

当局の保護下に置かれるようになりました。


それからというもの、懸賞金欲しさに麻薬

マフィア連中から命を狙われる羽目になり、

毎日のように殺人予告や嫌がらせ、さらには

脅迫などエルナンデス氏の周りで起こるよう

になりました。2013年には、「セタス」と

いう残虐非道さで悪名高い麻薬カルテルに

家を襲撃されました。不幸中の幸い、

彼女と家族たちは留守だったので、被害は

ありませんでしたが… そのように、家族共々

危険な毎日を送っていたと言います。


ただ、エルナンデス氏のジャーナリスト魂は

失うことはありませんでした。それからも

暴力には屈せず、堂々と麻薬組織に立ち向かっていくのです。

そして彼女の活動が世界に評価され、2012年

には世界新聞のニュース発行社協会から、

「自由のペン賞」を受賞しました。

世界で認められたジャーナリストの一人

としての実績を上げています。

その時のスピーチで彼女は


「毎朝、生きていることに驚き、過去6年間で6万人以上が
 政府や暴力組織に処刑されてきた、燃え尽きた国を目にしてきました。
 処刑された人たちの目は再び開くことはありません。
 麻薬戦争撲滅という名目の嘘の戦争によって、
 1万8000人以上の子供たち、少年少女、
 親たちが姿を消してしまった。この国では
 姿を消した人々の家族は自分たちの子供、親、兄弟を
 再び抱きしめることはできないのです」


「私は生きていたい。でも、
 沈黙のままで生きることは、
 死ぬことと同じなのです」



と語っています。

この強い決意こそが彼女の根源であり、

暴力にも屈しない命懸けの活動へと

突き動かすのかもしれません。



まとめ




アナベル・エルナンデス氏の、命懸けの

ジャーナリズム活動を紹介させて頂きました。

今日も麻薬カルテルはメキシコで強大な

影響力を与えています。警察や政府関係者

との癒着なども未だに存在するようで、

国が抱える問題の深さが伺えます…

その中でエルナンデス氏のように、命懸けの

ジャーナリズム精神を貫くことは、ただただ

尊敬の念を抱くばかりです。こんなことは、

並の覚悟ではできるものじゃない…!

エルナンデス氏の今後の活動が、メキシコの

問題解決に実を結ぶようになることを

期待したいです。


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